行動規範

はじめに

ScalaMatsuri は、様々な地域やコミュニティから集う技術者に対して開かれたカンファレンスを目指しています。 そのためには、性別や人種など多様な背景を持つ、普段の生活では会わない人々同士でも、互いに敬意を払って楽しい時間を過ごせることが重要だと考えています。

以下の行動規範は、意図せずそういった配慮の行き届かない発言や行為をしてしまうことを防ぐためのガイドラインです。 ScalaMatsuri の主催者は、発表者や参加者、スポンサーの皆様に行動規範を守っていただくことをお願いしており、その場にそぐわない発言や行為を未然に防ぐための手助けをしています。


本文

多様な背景を持つ人々が参加する技術カンファレンスにおいて、そこで交わされるコミュニケーションは技術的な発表と交流の場に相応しいものであって欲しいと願っています。 ScalaMatsuri は、カンファレンスの参加者に対するいかなるハラスメント行為も歓迎しません。

ScalaMatsuri は、会場内および関連するソーシャルイベント、SNS上でのコミュニケーションの全てにおいて、参加者、発表者、スポンサー、ブース出展者など、全ての関係者の皆様に対して本行動規範の遵守を求めます。 カンファレンスの参加者および関係者は、自身のハラスメント行為(意識的、無意識的を問わず)について他者から指摘を受けた場合は、直ちにその行動を中止することを期待されています。

ハラスメント行為の一例には以下のようなものがあります:

ScalaMatsuri の主催者は、本行動規範の趣旨に反してハラスメント行為を行う参加者に対して注意や警告を行います。 警告に従わずハラスメント行為を繰り返す場合や悪質な場合など、明らかな迷惑行為であると判断できる場合には、発表の中止やカンファレンス会場からの退場の指示を主催者の裁量で行うことがあります。

当カンファレンスの参加者、発表者、スポンサー、ブースの出展者は、主催者の指示に即時かつ無条件に従ってもらえることを期待します。 また、主催者の裁量によって会場から退場を指示された場合、該当者に対する参加料等の金銭の払い戻しは行わないものとします。


同種の行動規範は、ハラスメントの無いカンファレンスを提供することを目指して、例年 PNW Scala、NE Scala、Scala Days などでも採用されており、ScalaMatsuri もその精神に賛同します。

この行動規範はより適切な運用を行うために随時更新される可能性があります。

運用方法

ScalaMatsuri では、行動規範について以下の通り運用します。また必要に応じて、新たなプロセスを設ける可能性が有ります。

会期中の報告窓口

自分や他の人がハラスメントを受けている場合には以下のフォームにてご連絡ください。

ハラスメント インシデント報告フォーム

行動規範マナー動画

ScalaMatsuri2016当日には、行動規範とレフェリー制について解説した動画を上映しました。

ライセンスと帰属に関して

本規範のテキスト部分は Creative Commons Zero license のもとに公開します。パブリック・ドメイン同様に、派生して作られた規範に一切のクレジット表示やオープンライセンスなどを要求しません。

もし、任意に帰属表示をしていただけるならば、http://scalamatsuri.org/ へリンクして以下のようなテキストをお使いください:

本規範は ScalaMatsuri の規範に基いています。ScalaMatsuri の規範は Geek Feminism wiki の規範例から派生しており、PNW Scala、NE Scala、および Scala Days の影響を受けています。

行動規範マナー動画に関しましては、一般社団法人 Japan Scala Association が著作権を保持します。ただし、この行動規範に同意してくださる限りにおいて、このビデオをカンファレンスや勉強会­、Meetupなどでご自由に使用して頂いて構いません。

もしご利用された場合には、 info@scalamatsuri.orgか、ハッシュタグ #ScalaMatsuri をつけたツイートでご一報くださるととても嬉しいです。