Scala.js は 2つの目標を掲げて JavaScript へのコンパイルを行います。第1目標は JavaScript のライブラリ群との相互互換性、そして第2目標は Scala/JVM との移植性です。ブラウザ上での JavaScript の代替として WebAssembly へ期待が高まる中、Scala.js を WebAssembly へとコンパイルしてパフォーマンスを向上することは可能なのかと聞かずにはいられないでしょう。しかし、残念なことに WebAssembly は、船人を惑わすセイレーンのごとく、海路はカリュブディスとスキュラの間を通り抜け、相互互換性も移植性も脅かすことになるでしょう。それでは、前途多難な海の旅へご一緒下さい。
票中 票投票済み